「武芸者の悟り」カテゴリーアーカイブ

伝統武術と格闘技とスポーツ。格闘技は戦いから始まったもの。

スポーツ的要素が強く思われがちな格闘技。

でも格闘技は、スポーツから始まったものではない。

本来、自分たちの村や民族を守るために
行なわれていたその地域の伝統武術が始まりで

・日本的な時代の流れで言うと

日本武術(本来の戦場での戦い)

武道(競技的要素)

・海外の時代の流れで言うと

伝統武術(本来の戦場での戦い)

格闘技(競技的要素)

格闘スポーツ(健康とための運動)

・もう少し分かりやすく言うと

古代ムエタイ
(本来の戦場での戦い)

ムエタイ
(日本でいうキックボクシングの
 ような感じの競技的要素)

ボクササイズ
(ボクシングの動きを取り入れた
 健康のための運動)

あまり運動経験のない
格闘技のイメージが湧かない人でも

健康のための
ボクシングの動きを取り入れた
ボクササイズであれば、
「自分でも始められそう!」
と思うかも知れないが

プロボクサーがやっている
スパーリングみたいな事は
「自分では。まず無理!」
と思うだろう。

一見、同じような動きをしていても
ボクシングとボクササイズとでは
大きく違う。

それは、格闘技は、
楽しむために上達するというよりは
強くなるために修行する意味合いの
武であるからだ。

もし運動経験が無くて
それでも始めたいと考えている人は

伝統武術(本来の戦場での戦い)
・昔からあるもの。
・伝統的なもの。
・戦場で強くなるためのもの。
・習える場所が少ない。
・強い人が多いので覚悟がいるかも?
・怪我をする可能性がある。
・男性が多い。

格闘技(競技的要素)
・現代のもの。
・競技的要素のあるもの。
・精神的にも肉体的にも体力的にも
 強くなるためのもの。
・習える場所が多い。
・強い人が多いので覚悟がいるかも?。
・怪我をする可能性がある。
・男性が多い。

格闘スポーツ(健康とための運動)
・現代のもの。
・健康のためのもの。
・楽しむためのもの。
・習える場所が多い。
・気軽に始められる。
・怪我をする可能性は殆ど無い。
(一人で身体を動かすだけなので)
・女性が多い。

を踏まえて考えてみてはどうだろう。

文武両道も真剣勝負も二刀流も武の言葉でスポーツで使うと違和感がある。

スポーツのニュース記事を見ていると
文武両道であったり、
真剣勝負であったり、
二刀流であったり、
武の言葉を使われているものを見かける。

文武両道も真剣勝負も二刀流も
武の言葉でありスポーツで使われるのには
違和感がある。

おそらく武の世界に生きている人達は、
同じ違和感を感じているだろう。

外国人から見て
日本人の行う事というだけで
忍者や侍というのと同じように。

例えば、

「スポーツと勉強を両立させると
 文武両道?」

スポーツは競い合う事はあっても
命懸けの戦いでは無いので武ではない。

スポーツ選手は、
武術家でもなければ武道家でもない。

「スポーツで真剣勝負?」

真剣勝負は、真剣(人を斬る日本刀)で
命懸けで戦い負ければ即死ぬ状態の事で
スポーツで負けたら即死ぬ事はないだろう。

スポーツ選手は、どの競技選手も
一生懸命頑張っていると思うが
剣(日本刀)で即死ぬ事をやっている訳ではない。

「スポーツで二刀流?」

右手でも左手でも使える事を言ったりするが
刀を持たずに何かするのに
二刀の表現は不適切だろう。

武とスポーツは運動という意味で
共通点もあるが相違点もある。

そういう、
運動という意味での共通点があったり

日本人が行なっている事だからという意味で

文武両道や真剣勝負や二刀流、
忍者や侍などの武の世界の言葉を
スポーツの世界で使われたりする事があるが

本来の

文武両道、

真剣勝負、

二刀流、

忍者、

侍など

武の世界の言葉の意味を知った上で
使ってほしいと思うし

私以外の武の世界に生きている人達も
同じ気持ちだろう。

運動という点から見る。武術や武道とスポーツの共通点と相違点。

武術や武道もスポーツも
身体を動かす運動という点では同じだが
相違点も結構あり、

武術や武道とスポーツを同じだと思って勘違いして
武術や武道をやっている人もいるので

(武をスポーツセンターのダンスみたいな感覚で)

私の思う武術や武道とスポーツの共通点と
相違点について書いていこうと思う。

(どちらが良い良くないではなく、
 あくまで客観的に見て経験上思う事)

■共通点■

・身体を動かすという意味での
 心理的にも肉体的にも一定の健康効果がある。

・集中していなければ、
 怪我をするというリスクがある。

・一人でも学べたり、
 家族や友人たちと学ぶ事も出来る。

・精神力を高めたり、
 ストレス解消になるところもある。

■相違点■

・武は戦いであって競い合いじゃない。

 スポーツは競い合いであって戦いじゃない。

・武は身を守るため強くなるために修行するものであって

 楽しむために修行するものではない。

 スポーツはより楽しむために上達を目指すものであって

 身を守るため強くなるために練習するものではない。

・武は、子供であっても
 ある程度の年齢にならないと危険が伴うものが多いが。

 スポーツは、小さい子供での楽しめるものが多い。

・武は死ぬまで一生修行という考え方であるが

 スポーツは体力的な要素が多いので
 多くのものがある程度の年齢から出来なくなる。

□共通点について□

・身体を動かすという意味での
 心理的にも肉体的にも一定の健康効果がある。

・精神力を高めたり、
 ストレス解消になるところもある。

武もスポーツも身体を動かすという点では

共通で精神力を高めたり

ストレス解消という意味で心理的にもに

筋力や体力を高めたり維持したりという

肉体的にも一定の健康効果がある。

だから武を学ぶ場合にも
強くなるためというところを外さなければ
健康維持も兼ねて武を学ぶ事には賛成だ。

もちろん大人も子供の礼儀礼節を
身に付けるという意味でも
武を学ぶ価値はある。

スポーツも実際に身体を鍛え上げていく過程や
競技を続けていく中で
精神力が高まったり、

簡単に行なえるランニングをするだけでも
ちょっとしたストレス解消になったり、

筋トレをすることで見た目が肉体的が変わり
自分に自信を持って
行動出来るようになったりするのは
多くの人達も感じているところだろう。

・集中していなければ、
 怪我をするというリスクがある。

武もスポーツも集中していないと危ない。

何も考えずスポーツで走ったり、
ボールを蹴ったりすると
物や人にぶつかって危ないし

何も考えず武で突きや蹴りをしたり
竹刀や木刀を振ったりすると危ない。

・一人でも学べたり、
 家族や友人たちと学ぶ事も出来る。

武もスポーツも人でも学びに行けるし
コツコツ鍛える事も出来る。

もちろん一人だけでなく
家族や友人達と一緒に始めたり
学びに行くことも出来る。

□相違点□

・武は戦いであって競い合いじゃない。

 スポーツは競い合いであって戦いじゃない。

武は本来、生きるか死ぬかの
戦場の命のやり取りから始まったもの
武道は競技的な要素もあるが
基本的には競い合いの心理で行うものではなく
戦いの心理状態で行うもの。

(だから剣道で一本取っても
 ガッツポーズをすると失格になる。当たり前!)

スポーツは本来、楽しむもの、
もちろん競技という意味で勝ち負けはあるし
プロであれば生活も掛かっているだろうが

それでも、
戦場の生きるか死ぬかの心理状態ではなく
競い合いの心理状態で行うもの。

・武は身を守るため強くなるために修行するものであって

 楽しむために修行するものではない。

 スポーツはより楽しむために上達を目指すものであって

 身を守るため強くなるために練習するものではない。

武は、始まって経緯からしても
自分が死なないために身を守るため
強くなるという前提で修行するもの

単に楽しむために行うというのと
修行するというとのは
感覚的や意識的に違う。

スポーツは、便宜上、
強くなるためという言葉が使われることもあるが
強くなるためというよりは上達するため
という言葉の方が適切だろう。

それにスポーツは
楽しみながら上達するためと考えて
学んでいる人が殆どで
身を守るために
スポーツしている人はいないだろう。

ただ精神力を高めるという意味で
心を強くするためにスポーツを
やっている人はいると思うが。

・武は、子供であっても
 ある程度の年齢にならないと危険が伴うものが多いが。

 スポーツは、小さい子供での楽しめるものが多い。

武は戦いであるため、
無闇に技を使ったり武具を使えば
自分も相手も怪我をするし、

集中していないと大人でも
子供でも大怪我をする。

スポーツは、
鬼ごっこみたいに、ちょっと走ってみたり

ボール遊び感覚で柔らかいボールを使って
サッカーしたり、
キャッチボールしたり
小さい子供でも楽しみながら出来る良さがある。

・武は死ぬまで一生修行という考え方であるが

 スポーツは体力的な要素が多いので
 多くのものがある程度の年齢から出来なくなる。

武は、戦時に自分の命を守るためという前提があるため、
一定期間行なうというものではなく

「死ぬまで一生を掛けて日々修行する」
という意識が武術家にも武道家にもあり、

高齢になり
肉体的要素や体力的要素が弱まっても
それを超えて巧妙で合理的な身体動作で
自分をより強く鍛え上げていくという考え方がある。

スポーツは、肉体的要素や体力的要素が強く
高齢になると怪我のリスクも高まり
続けて行く事が出来ないものを多い。

ゴルフや水泳、軽いランニングぐらいは
高齢になっても無理しなければ出来ると思うが。

武術や武道とスポーツの
共通点と相違点を書いてみた。

私は武もスポーツも今の続けているし
これからも続けて行くつもりだ。

武もスポーツも

健康を維持したり、
自分を高めたり、
心を鍛え上げたり、
一緒に生きていく仲間を作ったり、
人生の楽しみにしたり、

良いところが多いので
怪我にだけ気を付けて
武でもスポーツでも始めてみてはどうかな(^-^)