杖術についてですが
杖術の攻撃は棒術と同じで基本、
・突き
・打ち
の2種類です。
杖術の防御も棒術と同じで基本、
・受け止める
・受け流す
の2種類です。
杖術も様々な流派がありますが
やっぱり神道夢想流杖術が有名ですね。
琉球古武道の流派にも四尺棒がありますね。
ちなみに、杖術は流派のよって
長さが変わる場合があります。
私の学んでいる天道流は、
神道夢想流の杖と長さが違います。
おそらく神道夢想流は、
最初から杖の長さの棒で戦う前提で作られたもので
流派によっては長物武具が折れたときに、
柄の部分で戦えるように作られたものもあるようなので
流派ごとに違いがある場合があるのだと思います。
杖術の長さの約120cmの棒は、
六尺棒(約180cm)よりも60cmも短いので
とても小回りが利きます。
六尺棒で練習した後に杖術を練習すると
かなり動きやすいですね。
少し話が逸れましたが
杖術の攻撃は人を傷つける技なので
杖術の防御主体でお話ししようと思います。
杖術での防御の基本は
・受け止める
・受け流す
の2種類で
●受け止める防御方法
・正面からの攻撃を棒を横にして前で受ける。
・側面からの攻撃を棒を縦にして受ける。
ですが
受け止める動きは六尺の棒よりも軽く短いので
その分、早く動けるので対応しやすいですね。
●受け流す防御方法
・正面からの突きを払いながら受け流す
ですが
六尺棒の棒術よりも遠心力が弱いので
敵が力強い突き技の場合
払いながらの受け流しは強めにするか
払いながら受け流しつつ
体術で少し躱す必要があると思います。
杖には
「突けば槍、払えば薙刀、打てば太刀、杖はかくにも外れざりけり」
という言葉がありますね。
刀のように命を奪うことよりも
人を出来るだけ傷つけず取り押さえるという慈悲深い武具です。
警察でも警杖があるように、
攻撃というよりは護身用にも使える武具ですので
杖術は、体験見学なども行われており
もし学ばれる機会があれば
是非、道場へ足を運んでみて杖術を体験してみてくださいね。
武具を使う武術の中で護身術として学ぶ場合、
一番おススメなのが杖術だと思っています。